パーソナルジム・フィットネスジムのInstagramは、投稿を見る相手を「体験を検討している人」と「すでに通っている会員」に分け、会員や体型が分かる写真は本人の同意と公開の範囲を決めてから使い、投稿の最後に体験予約への入口を一つ置くと、運用の迷いが少なくなります。体型の変化を見せる写真や会員の声は、トレーニングの効果を示す表示として受け取られやすく、景品表示法の考え方も確認しておく必要があります。
この記事は、パーソナルジムやフィットネスジムのオーナー、店長、広報・SNS担当者に向けて書いています。扱うのは、投稿の型と体験予約への流れ、会員とトレーナーの写真の同意、体型変化の写真や会員の声を載せるときの注意、Googleビジネスプロフィールとの役割分担、投稿前の確認体制です。
根拠は、個人情報保護委員会の個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)、消費者庁の表示に関するQ&Aとステルスマーケティングのページ、Googleビジネスプロフィールヘルプのローカル検索結果のランキングを改善するヒントと写真と動画の管理です。いずれも2026年10月27日に本文を開いて確認できた記載に限っています。
Instagramのヘルプセンターは今回の確認では内容を取得できなかったため、Instagramの個別の機能や設定の名前は書いていません。法令の当てはめは事業の内容によって変わるため、判断に迷う場合は専門家にご確認ください。文中の投稿例や記入例は、手順を説明するための「仮の例」であり、実在のジムや会員の話ではありません。
最初に決めること|体験を検討している人と、通っている会員を分ける
ジムのInstagramで最初に決めることは、投稿を読む相手を「体験を検討している人」と「すでに通っている会員」のどちらに置くかであり、検討している人にはトレーニングの考え方と体験予約の入口を、会員には個別の連絡ではなく雰囲気の共有を向けると、載せる情報を絞れます。
体験を検討している人が知りたいのは、トレーナーの考え方、設備と環境、体験の流れ、予約の方法です。会員が知りたいのは、新しいマシンの案内や休業のお知らせのような、通い続けるための情報です。会員への個別の連絡、予約の変更、支払いの相談は、公開の投稿ではなく、ジムが決めた連絡手段で伝えます。
この二つを一つの投稿で同時に満たそうとすると、会員の写真が増え、同意の確認が必要な素材ばかりが並びます。アカウントの主な読者を一つに決め、役割を一文で書き出してください。たとえば仮の例として「トレーニングの考え方とジムの環境を、体験を迷っている人に伝え、体験予約につなげる」と決めておくと、投稿の企画で迷ったときに、役割に合うかどうかで判断できます。
プロフィール欄には、ジム名、所在地、予約の入口といった基本の情報を置き、トレーニングの内容は投稿で伝えます。投稿の本数や時間帯の決め方は、このジムの運営人数と撮影の段取りに合わせて決めます。数字の目安はこの記事では示しません。
投稿の型と体験予約への橋渡し|会員を写さずに作れる素材から組む
投稿の型とは、体験を検討している人の疑問に一つずつ答える投稿の形であり、型ごとに会員を写さない素材と体験予約への橋渡しの一文を決めておくと、同意の確認が必要な投稿を減らせます。
次の表は、七つの型について、検討している人の疑問、会員を写さずに作れる素材、体験予約への橋渡し、投稿前に確認することを整理した、この記事の編集部の整理です。公的な資料が定めた分類ではありません。
| 投稿の型 | 検討している人の疑問 | 会員を写さない素材の例 | 次の行動への橋渡し | 投稿前に確認すること |
|---|---|---|---|---|
| トレーニングの解説 | どんな考え方で指導してくれるのか | トレーナーの手元、器具、解説の図 | 体験でこの考え方を説明する旨を一文で書く | 効果や変化の断定になっていないか |
| 設備と環境 | どんな場所で、清潔か、通いやすいか | 無人のフロア、マシン、入口の外観 | 見学や体験の受付方法を添える | 背景に会員や他のお客様が写っていないか |
| トレーナー紹介 | 誰が担当するのか、話しやすいか | 本人が同意した写真と、本人が書いた一言 | 体験の担当について触れる | 本人の同意と、実在しない経歴を書いていないか |
| 食事・生活の考え方 | 食事や睡眠も見てもらえるのか | 食材の写真、文章で書いた考え方 | 体験の中で相談できる範囲を書く | 治療や効果を示す表現になっていないか |
| 体験の流れ | 初めてで何をするのか、何を持っていくのか | 受付の案内図、流れを示すイラスト | 予約の入口をこの型の末尾に置く | 料金や条件を書くときの正確さ |
| 会員の声 | 実際に通っている人はどう感じているのか | 本人が同意した文章、顔の分からない素材 | 体験への流れは声の内容とは分けて置く | 本人の同意と、効果の根拠のように見えないか |
| お知らせ | 今、体験できるのか、休みはいつか | 文字だけの告知、カレンダーの画像 | 変更後の営業日と予約方法を書く | Googleビジネスプロフィールの内容と同じか |
七つの型は、表の素材を使えば、いずれも会員を写さずに作れます。各投稿の冒頭には、読者が最初に知りたい答えを一文で置きます。仮の例として、トレーニングの解説の投稿なら、次のような書き出しです。
「スクワットの前に、足首と股関節の動きを確かめる流れをご紹介します。この投稿は、トレーナーの手元と器具だけで説明しています。初回体験のお申し込みは、プロフィールのリンクからお進みください。」
この例は、会員を写さず、体の変化にも触れず、予約の入口まで読者が一度で分かる書き出しにしたものです。実際に載せるときは、ジムの予約方法に合わせて文を直します。
会員の写真は個人情報になるか|本人が判別できる映像の考え方
個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、防犯カメラに記録された情報等の本人が判別できる映像情報を個人情報に該当する事例として挙げており、ジムが撮る会員の写真や動画も、本人が判別できるものは同じ考え方で扱うのが安全です。
ガイドライン(通則編)は、個人情報に該当する事例として、本人が判別できる映像情報のほか、ホームページやSNS等で公にされている特定の個人を識別できる情報も挙げています(ガイドライン(通則編)の「個人情報」の項)。公開の場に出た情報であっても個人情報に当たる事例があるため、「すでにSNSに出ているから自由に使える」とは考えないでください。
「判別できるかどうか」は、顔だけでは決まりません。次のような手がかりが写真や文章に残っていないかを、投稿前に点検します。この点検の考え方は、編集部が上のガイドラインの事例から当てはめたものです。
- 顔、刺青、特徴のある体の部位
- ジムのウェアやロッカーに入った名前、会員証
- 動画の中で名前を呼ぶ声、トレーナーとの会話
- 投稿文に書いた通う曜日、時間帯、職業のような情報
- 背景に写った他の会員
体の状態に関する情報は、載せる前にもう一段の注意が要ります。ガイドラインは、要配慮個人情報にあたる記述として、医師等が行った健康診断等の結果や、その結果に基づく医師等による指導が行われたことなどを挙げています(ガイドライン(通則編)の「要配慮個人情報」の項)。会員が持参した健康診断の結果や、医師から受けた指導の内容を、会員の話として投稿に書く運用は避けておくのが安全です。
一方で、同じガイドラインは、身長、体重、血圧、脈拍、体温等の個人の健康に関する情報を、健康診断、診療等の事業とは関係ない方法により知り得た場合は、要配慮個人情報に該当しないとも書いています。要配慮個人情報に当たらなくても、特定の個人を識別できる写真や氏名と結びつけば個人情報です。体重や数値の変化を、会員の名前や顔と一緒に載せる運用は、本人の同意の対象として扱います。
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写真の同意の取り方|会員本人から、目的と範囲を分けて確認する
会員の写真の同意は、掲載する場所・素材・期間・撤回の窓口を分けて、入会時の申込書と同じ書面などで、本人から取るのが基本であり、未成年の会員では判断できる能力に応じて親権者などからも同意を得る必要があります。
ガイドライン(通則編)は、「本人の同意」を、本人の個人情報が、事業者が示した取扱方法で取り扱われることを承諾する本人の意思表示と説明しています。そのうえで、同意によって生ずる結果について、未成年者などが判断できる能力を有していないなどの場合は、親権者や法定代理人等から同意を得る必要があるとしています(ガイドライン(通則編)の「本人の同意」の項)。
利用目的については、同じガイドラインが、できる限り具体的に特定することを求めています。特定していない事例として「事業活動に用いるため」「マーケティング活動に用いるため」を挙げています。また、契約書や申込書など、本人から直接書面で個人情報を取得する場合は、あらかじめ本人に利用目的を明示しなければなりません(同ガイドラインの「利用目的の特定」「直接書面等による取得」の項)。入会申込書や体験の申込書に、写真の掲載についての同意欄を置くのは、この場面に合った形です。
「広報のため」という書き方も抽象的で、編集部は、具体的に書き直すよう勧めます。仮の例として、同意の欄には次のように書きます。
「ジムの雰囲気をお伝えするため、ご本人のお顔が分からない写真と、ご本人が確認した文章を、ジムのInstagramとホームページに掲載します。お顔が分かる写真は、別の欄で個別にお尋ねします。」
次の表は、同意書や申込書に入れる確認項目を、編集部が整理したものです。この項目は法令が一覧で定めたものではなく、上のガイドラインと、運用で迷いやすい点を組み合わせた当てはめです。
| 確認する項目 | 同意書・申込書に書く内容の例 | 決めておく理由 |
|---|---|---|
| 掲載する場所 | Instagram、ジムのホームページ、館内の掲示のうち、どれに載せるか | 場所によって見られる範囲が違うため、場所ごとに選べるようにする |
| 掲載する素材 | 顔が分かる写真、顔が分からない写真、動画、氏名のうち、どれを載せるか | 顔と氏名、体の特徴が組み合わさると、判別の手がかりになる |
| 体の変化に関する素材 | 体型が分かる写真、体重や測定値、感想の文章を載せるかどうか | 効果を示す表示として受け取られやすく、同意も別に分けて取るほうが分かりやすい |
| 利用目的 | 何を誰に伝えるために使うのかを、具体的に書く | 抽象的な目的だと、本人が使われ方を想定できない |
| 掲載期間と退会時の扱い | 掲載を続ける期間と、退会したときに投稿をどうするか | 書いていないと、退会後の扱いで迷う |
| 同意しない場合の扱い | 同意しない会員は写さない・載せない運用であること | 同意しない選択ができることを、書面で分かるようにする |
| 変更・削除の連絡先 | 同意を取り消したいときに伝える窓口と連絡手段 | 会員が後から気持ちを変えたときに、受け付ける先を一つにする |
| 未成年の会員 | 親権者などの同意欄を別に設ける | 判断できる能力を有していない場合は、親権者などから同意を得る必要がある |
同意しない会員への対応は、運用で迷いやすい点です。同意が取れていない会員が写った写真は公開用に使わない、という運用を先に決めておくと、現場で判断に迷いません。トレーナーが自分の写真や名前を出す場合も、同じように本人の同意を書面などで残します。写り込みと肖像権の確認の手順は、企業SNS投稿の写り込みと肖像権の確認手順をまとめた記事で整理しています。
体型変化の写真・ビフォーアフター・会員の声と景品表示法|効果を示す表示として考える
体型変化の写真やビフォーアフター、会員の声は、ジムのトレーニングに通えば同じ変化が得られるかのように受け取られると、サービスの効果についての表示になり、景品表示法の優良誤認表示に当たらないかを確かめる必要があります。
消費者庁の表示に関するQ&Aは、景品表示法第5条第1号を次のように説明しています。商品または役務の品質その他の内容について、実際のものよりも著しく優良であると一般消費者に示す表示で、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるものを、してはならないとしています。この表示が、いわゆる優良誤認表示です(表示に関するQ&AのQ9)。
「著しく優良であると示す」表示に当たるかどうかは、業界の慣行や事業者の認識ではなく、表示の受け手である一般消費者に「著しく優良」と認識されるかで判断するとされています。当該表示の誇張の程度が、社会一般に許容される程度を超えて、一般消費者による商品・サービスの選択に影響を与える場合をいう、と同じQ&AのQ10が説明しています。
効果についての表示には、裏付けが求められます。同じQ&Aは、痩身効果を始め商品・サービスの効果、性能に関する表示をする場合には、その表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料を準備しておく必要があると述べています(Q11)。景品表示法第7条第2項により、消費者庁長官などが、優良誤認に当たるかを判断するため必要があると認めるときは、事業者に期間を定めて資料の提出を求めることができます。その期間に資料を出さないとき、または出した資料が合理的な根拠を示すものと認められないときは、措置命令との関係で、優良誤認の表示とみなされます(Q12)。
合理的な根拠を示す資料と認められるためには、次の二つの要件を満たす必要があります。一つ目は、提出資料が客観的に実証された内容であること、つまり、試験・調査によって得られた結果か、専門家、専門家団体もしくは専門機関の見解、または学術文献であることです。二つ目は、表示された効果と、提出資料によって実証された内容が適切に対応していることです(表示に関するQ&AのQ13)。
会員の声を、効果の裏付けとして使う場合について、Q&Aは具体的に答えています。購入者から送られてくる体験談は、体験談を送ってくる人はその商品を購入して効果のあった人が多いと考えられ、効果のなかった人との比較が正しくできないことなどから、客観的に実証されたものとは認められないとしています(Q15)。ジムに置き換えると、会員から寄せられた感想や、成果の出た会員の写真だけを集めて、「このジムの効果の裏付け」とすることは、この説明に照らして根拠にならない、と読むのが安全です。これは編集部の当てはめです。
確認できた範囲では、このQ&Aにビフォーアフター写真そのものを扱った項目は見つかりませんでした。体型変化の写真を「個人の結果です」と添えれば足りるのか、といった打消しの書き方も、この記事が確認したページには出てきません。次の表は、編集部が表示の種類ごとに、読者の受け取り方と投稿前の確認を整理したもので、公的な資料の分類ではありません。
| 表示の種類 | 読者の受け取り方の例 | 投稿前に確かめること | 直し方の例 |
|---|---|---|---|
| 会員一人の体型変化の写真 | このジムに通えば同じ変化が得られる | 変化と通った内容の関係を、客観的に示せる資料があるか | 変化の強調をやめ、トレーニングの内容の説明に置き換える |
| 期間や数値を添えた前後の比較 | その期間で、その数値の変化が見込める | 表示された変化と、実証できる内容が対応しているか | 期間や数値の断定を外す |
| 会員の感想の引用 | 多くの会員が同じ満足を得ている | 選んだ感想だけを載せていないか、本人の同意があるか | 感想として載せ、効果の根拠として並べない |
| 食事や運動の効果の説明 | この食べ方・この運動で成果が出る | 効果を書く文に、実証できる資料があるか | 公的な情報や専門家の見解を示し、断定を避ける |
広告であることが分かりにくい投稿にも注意が必要です。消費者庁のページは、広告であるにもかかわらず広告であることを隠すことがいわゆるステルスマーケティングであり、広告には企業がインフルエンサー等の第三者に依頼・指示するものも含まれると説明しています。規制の対象となるのは、商品・サービスを供給する事業者(広告主)であり、依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は規制の対象とはなりません(消費者庁 ステルスマーケティングのページ)。会員や知人に紹介の投稿を頼む場合は、企業SNSのステマ規制対応を整理した記事もあわせて確認してください。
投稿案の仕分けの記入例(仮の例)|公開前に3つの判断で分ける
投稿案の仕分けとは、投稿の素材を「会員の同意が要るか」「効果の表示になるか」「予約の入口があるか」の三つで確かめ、公開、直して公開、保留に分ける作業であり、仮の例を使って記入の形を決めておくと運用がそろいます。
次の表は、実在しない仮の投稿案を三つ並べ、仕分けの結果と直し方を書いた例です。判断は、この記事の編集部の当てはめであり、実際には、ジムの同意書と所管の確認に合わせて決めてください。
| 仮の投稿案 | 会員の同意 | 効果の表示になるか | 仕分けと直し方 |
|---|---|---|---|
| 無人のフロアとマシンを紹介する | 不要(会員が写っていないことを確認) | ならない | 公開。末尾に体験予約の入口を置く |
| 会員の後ろ姿と「体が変わった」の一文 | 同意の書面があるか確認する | なり得る | 直して公開。変化の断定を外し、トレーニングの内容の説明にする |
| 体型の前後の写真に期間と数値を添える | 顔や体型が分かるため、個別の同意が要る | なる | 保留。効果を実証できる資料がない間は載せない |
この三つの判断は、投稿の企画の段階で一度、公開前の確認で一度行うと、撮り直しの手間が減ります。仕分けの結果は、投稿案の管理表に一行ずつ残しておき、誰が何を決めたかが後から追えるようにします。
体験予約につなぐ流れの作り方|プロフィール・投稿の末尾・DMの返信
体験予約につなぐ流れとは、プロフィール、投稿の末尾、DMやコメントへの返信の三つの場面で、予約の入口を同じ表現にそろえることであり、効果を約束する文ではなく、体験で何を確かめられるかを書くと、読者の不安を減らせます。
プロフィール欄には、予約の入口と、体験で何をするのかを短く書きます。投稿の末尾には、その投稿の内容に合った次の行動を一文だけ置きます。トレーニングの解説の投稿なら「体験で実際に確認できます」、設備の投稿なら「見学や体験のお申し込みはこちらです」のように、投稿の内容と予約の入口を結びます。「体験すれば変わる」のような、効果を約束する書き方は、前の節で見た景品表示法の考え方からも避けます。
コメントやDMでの質問は、体験を迷っている人の最初の接点になることがあります。体の状態、持病、体重のような個人の情報を、公開のコメント欄でやり取りしないよう、返信の基本方針を決めておきます。詳しい相談は、ジムが決めた連絡手段に案内します。返信の基準と担当、上長へ回す条件の作り方は、企業SNSのコメント・DM対応ルールの作り方をまとめた記事で整理しています。
体験の入会特典や紹介キャンペーンを投稿で告知する場合は、景品表示法の景品類の上限などの確認が別に必要です。SNSプレゼントキャンペーンと景品表示法を整理した記事を先に確認してください。プロフィールのリンクの置き方や、設定の画面の名前は、端末やバージョンで変わるため、実際の画面で確認します。
MEOとの役割分担|Instagramで考え方を伝え、Googleビジネスプロフィールで近くの人に見つけてもらう
MEOとは、Googleマップやローカル検索結果でジムを見つけてもらうための対策であり、Googleは、ローカル検索結果が主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されると説明しているため、InstagramとGoogleビジネスプロフィールは役割を分けて整えるのが現実的です。
Googleビジネスプロフィールのヘルプは、ユーザーが現在地付近の店舗や場所を検索すると、Googleマップと Google 検索にローカル検索結果が表示されると説明しています。ビジネスプロフィールを使うと、ビジネスのローカル検索結果のランキングを改善できるとされています(ローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。
同じページは、ローカル検索結果が主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されると述べています。距離は、検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離を指します。ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなるとも書かれています。ビジネスの情報には、正確な住所、営業時間、ビジネスの種類などがあり、ユーザーのクチコミに返信することも勧められています。Googleは、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと同じページに明記しています。
写真については、別のヘルプが、写真と動画は、ビジネスプロフィールのオーナー確認が完了した後にのみGoogleに表示されると説明しています。店舗の外観の写真を追加すると、来店するユーザーが店舗を見つけやすくなるとされ、写真と動画は、Googleのガイドラインと要件、およびコンテンツポリシーに準拠する必要があります。品質については、大幅な加工や過度のフィルタの使用は避け、雰囲気をありのままに伝える画像を選ぶよう案内されています(ビジネス プロフィールの写真と動画を管理する)。
この二つの仕組みを、ジムの目的に合わせて分けると、次の表のようになります。これも編集部の整理で、Googleの説明をそのまま分類したものではありません。
| 項目 | Instagramで担うこと | Googleビジネスプロフィールで担うこと | 両方でそろえること |
|---|---|---|---|
| 伝えたい内容 | トレーニングの考え方、トレーナーの人柄、体験の流れ | 所在地、営業時間、ビジネスの種類、外観の写真 | ジム名と所在地の表記 |
| 読者の状況 | 体験を迷っている人が、継続して様子を見る | 近くで探している人が、場所と営業時間を確かめる | 予約の入口と受付方法 |
| 会員の写真 | 同意を取った素材だけを使う | 外観や設備を中心に使い、会員を写さない素材を優先する | 同意の台帳と、掲載場所の管理 |
| 口コミ・感想 | 同意を取った会員の声を載せる | ユーザーのクチコミへの返信を丁寧に行う | 感想を効果の根拠として並べない方針 |
| お知らせ | 休業や新しいマシンの案内を投稿する | 特別営業時間などを情報として更新する | 変更後の営業日を同じ日に更新する |
営業時間や休業の変更を、Instagramの投稿だけで伝えて、Googleビジネスプロフィールの情報を古いままにすると、近くで探している人が誤った情報を見ます。逆に、Googleの情報だけを更新して、Instagramに告知がないと、投稿を見ている人が混乱します。変更があった日に、両方を更新する担当を決めておきます。
InstagramとGoogleビジネスプロフィールを、ジムの目的に合わせて整える進め方は、事業者向けの新商品「Instagram×MEOのマンツーマン勉強会」の相談で扱えます。相談日時は、下のリンクから予約できます。
投稿前の確認体制|撮る人・選ぶ人・承認する人を分ける
投稿前の確認体制とは、写真を撮る人、投稿案を選ぶ人、公開を承認する人の役割を分けて、同意の台帳と効果の表示の確認を、公開の前に通す流れのことです。
撮る人は、会員が写り込まない構図と、同意の取れている素材かどうかを確かめます。選ぶ人は、前の節の仕分けの表で、同意と効果の表示を確認します。承認する人は、オーナーや店長のように、ジム全体の責任を持つ人が担い、体型や数値を載せる投稿は、承認の前に別の目で見直します。撮った本人は自分の記憶で補ってしまうため、写り込みの点検は、撮影した人とは別の人が行うと、見落としが減ります。
トレーナーが入れ替わるときは、アカウントの管理者と、投稿の権限の引き継ぎが必要です。企業SNSアカウントの権限管理と引き継ぎ手順の記事で、担当者交代時の確認項目を整理しています。トレーナーの退職後に、本人の写真や紹介の投稿をどうするかも、同意書の掲載期間の欄に書いておくと、判断に迷いません。
食事や運動のサプリメントを紹介する投稿を入れる場合は、別の法律の確認も必要になります。企業SNS投稿の薬機法チェック手順の記事で、確認の流れを整理しています。
よくある質問(FAQ)
- Q1. パーソナルジムのInstagramでは、何から投稿を始めればよいですか。
- 体験を検討している人に向けた、会員を写さない投稿から始めるのが運用しやすい形です。トレーナーの手元、設備、体験の流れを素材にすると、同意の確認が必要な写真が増えません。投稿の末尾には、体験予約の入口を一つだけ置きます。
- Q2. 会員の写真は、本人が「いいよ」と言えば載せてよいですか。
- 口頭の同意だけでなく、掲載する場所、素材、期間、取り消しの窓口を分けた書面で残すと、後から確認しやすくなります。ガイドライン(通則編)は、利用目的をできる限り具体的に特定することを求めています(ガイドライン(通則編)の「利用目的の特定」の項)。未成年の会員は、親権者などの同意も確認します。
- Q3. ビフォーアフターの写真は載せてはいけませんか。
- この記事が確認した消費者庁のQ&Aには、ビフォーアフター写真そのものを扱う項目は見つかりませんでした。ただし、サービスの効果についての表示は、裏付けとなる合理的な根拠を準備しておく必要があるとされています(表示に関するQ&AのQ11)。根拠を示せない間は、載せない運用が安全です。
- Q4. 会員の感想を集めれば、効果の根拠になりますか。
- Q&Aは、購入者から送られてくる体験談について、効果のなかった人との比較が正しくできないことなどから、客観的に実証されたものとは認められないとしています(表示に関するQ&AのQ15)。感想を載せる場合は、効果の根拠としては扱わず、感想として載せます。
- Q5. 体重や体脂肪の数値を、会員の名前と一緒に載せてもよいですか。
- 会員の同意が前提です。ガイドライン(通則編)は、身長、体重、血圧、脈拍、体温等の個人の健康に関する情報を、健康診断、診療等の事業とは関係ない方法により知り得た場合は、要配慮個人情報に該当しないとしています。それでも、氏名や顔と結びつけば個人情報です。公開の投稿では、数値の掲載は同意を個別に取り、断定的な効果表示にしないことを勧めます。
- Q6. InstagramとGoogleビジネスプロフィールは、どちらを先に整えますか。
- 近くで探している人に正確な情報を見せるなら、Googleビジネスプロフィールの営業時間や所在地の更新が先になる場合があります。考え方や人柄を伝えたいなら、Instagramの投稿が向いています。Googleは、ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなると説明しています(ローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。
- Q7. 会員やインフルエンサーに紹介の投稿を頼んでもよいですか。
- 消費者庁のページは、広告には企業がインフルエンサー等の第三者に依頼・指示するものも含まれ、広告であることが分からないものがステルスマーケティングにあたると説明しています(ステルスマーケティングのページ)。依頼する場合は、広告であることが分かる表示を、事前に決めておきます。
まとめ|投稿の型を決め、同意と効果の表示を公開の前に確かめる
パーソナルジム・フィットネスジムのInstagramは、体験を検討している人に向けて、会員を写さない素材で投稿の型を組み、体験予約の入口を末尾に置くと、運用の迷いが少なくなります。そのうえで、会員やトレーナーが写る素材は、本人から、掲載する場所・素材・期間・取り消しの窓口を分けて同意を取り、台帳と照らしてから使います。
体型変化の写真、期間や数値を添えた前後の比較、会員の声は、サービスの効果についての表示として受け取られるおそれがあります。消費者庁のQ&Aは、効果の表示には裏付けとなる合理的な根拠が必要で、購入者から送られてくる体験談は客観的に実証されたものとは認められないとしています。根拠を示せないものは、効果の断定を外すか、載せない運用にします。
Googleビジネスプロフィールは、近くで探している人に所在地や営業時間を正確に見せる場所として、Instagramと役割を分けて整えます。最初の一歩としては、同意書の項目を直し、投稿案の仕分けの表を一枚作ることから始めるのが現実的です。Instagram×MEOのマンツーマン勉強会(新商品)の相談日時は、下のリンクから予約できます。
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